2018/11/23 托鉢会(新嘗祭)・法話「無礙解道論根論」・リトリート初日

関東の冬らしい、抜けるような晴天に恵まれた勤労感謝の日、托鉢会、伝法、リトリートの初日と盛りだくさんな一日が始まり した。普段は土曜日に開催される托鉢会ですが、今回は祝日でリトリート初日ということで金曜日になり、また特別に「初物尽くしの新嘗祭(にいなめさい)」というテーマが与えられました。

参加者は工夫を凝らして、玄米、ほうれん草、玉ねぎ、秋刀魚、柿など、それぞれのチョイスでこれはという「初物」を持って来ました。中には「今まで托鉢会に出たことがない初物」を持参してきた人も。なるほど、頓知が効いています。今回は参加者の数も品数も過去最高レベルで、活気ある目にも楽しい会となりました。

ミネストローネ/ほうれん草のキーマカレー/白菜浅漬/杓子菜の漬物

ほうれん草の胡麻和え/聖護院大根の千枚漬/じゃがいもとブロッコリーのアヒージョ/玉ねぎのプロヴァンス風サラダ

発酵玄米

むき栗/苺と柿羊羮

秋刀魚の生姜煮/きのこと柿のおろし和え/玉子とロマネスコのサラダ/青森のお寿司

その後八戒受戒のあと、「無礙解道論の根論」第二回目の伝法です。
前回に引き続き、冒頭部分の「五根を如何に活性化させるか」についての導入的な解説です。今回は、五根のうち後半三つの「念根」、「定根」、「慧根」についてでした。スタンザの単語一個一個を詳細に分析・解説がなされ、南伝大蔵経の古い訳ではなかなか意味が取り辛いところをカバーして頂きました。書かれてる内容は割とシンプルですが、何度も繰り返し随念すべき深いダンマが開示されています。講義は、もちろん、各「根」の復習も兼ねられています。

ここで禅師から、改めてダンマの勉強をどのように進めていったらよいか、各ステップの説明がありました。
①まず知らない単語が出てきたら、その意味を調べる。
②その単語を繋げて、文全体の意味を理解し、何度も読む。
③重要な部分は暗記する。定義をきちんと把握し、分別をもって自分のものにする。
この繰り返しが、パリヤッティの段階では必要とのことでした。このステップを徹底してこなすことで、その次にいよいよ最近禅師がよく強調されている「文字を離れた」随念の段階に進めるのです。この方法論は、ダンマの学習だけではなく、その他の分野の勉強にもあてはめられるということで、できればもう少し早く、学生時代にも聞いておきたかったなあと思いました。

 

法話の後、午後1時からはリトリートがスタート。久しぶりに傳修院の瞑想ルームで長時間坐ることができました。今回改めて感じたことは、ちょうど一年前くらいに開山した頃にあった、ちょっと粗削りなビリビリ感のようなものはすっかり無くなり、替わって何とも心地よい、柔かな空気感が部屋に満ちていたことです。これも常に道場が清浄に保たれ、朝な夕なに、この場所で参学者の方々が、真摯に瞑想に打ち込んで来た成果なのではないかと思いました。場所も育つんですんね。

また、夕方から夜にかけて、徐々に日が陰って行く中での瞑想は何か格別な深みと味わいがありました。自宅で瞑想しても、なかなかこんなふうにはなりません。少し前に禅師が話されていた、「日の出と日没前後は、精神修行において特別時間である」という話を身をもって実感しました。

現在仕事と健康上の理由で、泊まり込みのリトリート参加は難しいですが、近い将来、数日間通しで坐れたらいいなと考えています。

参学者Q