灌仏会&リトリート

水曜瞑想会やリトリートでは、具体的な修行法を教えていただいています。
今回は、無碍解道論で開示されている十八随煩悩のうち、最初の二つについて解説されました。
①ポッタバの圧力を作為的に高めること、
②鼻腔に沿ってポッタバの道を作って感受しようとすること(サーフィンに乗るように呼吸を楽しんだり、熱を感じることを含む)は、「内側への散乱/外側への散乱」であり、心を動揺させ、専注の障害となるため、自分にこれらの癖がないか徹底的に観察するよう指示されました。
③タッチングポイントを点ではなくて網で捉えると、圧をかける癖がなくなるというコツも開示されました。

ウポーサタでは、参学者の方が手作りの桜餅をダーナされ、禅師からプラサードとして参学者全員に手渡されました。

アビダンマ講座での親依止縁の解説に引き続き、灌仏会が催されました。

仏隨念を皆で唱えながら、各参加者がお釈迦様の像に礼拝し、甘茶を3回かけて、再度礼拝することを繰り返します。
桜の花で美しく飾られた御堂の中で、お釈迦様がいわゆる天上天下唯我独尊の姿勢をとられています。
これは天神衆に対して、お釈迦様が自らを最勝のものであって、最後の生まれと高らかに宣言されたものであると解説されました。

IさんとOさんの美しい飾りつけが、何とも言えない美しく上品な雰囲気を醸し出しており、甘茶も美味しく、リトリートの後半も頑張ろうという気持ちになりました。

修行報告に基づく瞑想指導では以下のとおり解説されました。
①ブッダニミッタと一緒に呼吸することでお釈迦様とのonenessを確立すること、
②大念処経の「ろくろ工」のイメージで瞑想する際は、作為性が入らないよう注意すること、
③自分・好きな人・嫌いな人等の幸せを願うスタンザは、無碍解道論における慈禅定修習のための詳説の導入部であって、メッターの随念そのものではない。あくまでメッターとは慈経に書かれている崇高な想いであること、
④現存するパーリ仏典とお釈迦様在世当時の原始仏教の間にも大きな隔たりがありうるのであって、私達はすでに見失われてしまった先人達の歩んだ古の道を、ダンマの灯をたよりに一歩一歩進んで行くしかないこと、
⑤祇園精舎における当時の風景(真っ青な空と輝く太陽、気温は高いが湿度低く、色とりどりの花が咲き、さわやかな風が菩提樹の木陰を吹き抜け、静寂に包まれる中で大長老らが真摯にお釈迦様の話を聞いている風景)こそが、禅師にとって仏教の原風景であること。

今回は桜に包まれた華やいだ雰囲気の中、素晴らしいリトリートとなりました。

参学者S