一月一日
新年特別講話#1「Newness」
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
傳修院では年越しを道場で過ごすセルフリトリートが行われておりました。テレビも無い環境で好きなだけ座ったり、作務をしたり、仏教書を読むことができました。
新年最初の宿泊者には完全ビーガン料理がふるまわれました。けんちん汁+お餅(各自の好みでお雑煮に)、大豆の煮物、切り干し大根と昆布の漬物などです。心だけでなく体のデトックスもできますね。
土曜の托鉢会でも一部はベジタリアン・ビーガン料理が提供されます。興味のある方はぜひお越しになってください。動物性のお料理もありますので、お好みで取り分けることができます。
午後からはマハーカルナー禅師による新年最初の法話が行われました。
テーマは「Newness – 新しい夜明け -」。仏教修行における大切なコツをお話していただきました。
新年から法話を聞きに行くことができる環境が整ったのも、道場開山の大きなメリットです。
法話のあとは軽い懇親会も行われました。
今年も皆様に幸多き年になりますよう、お祈り申し上げます。
参学者R
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一月二日
新年特別講話#2「Oneness」
本日は、午後2時から新年特別講話の第2回目として、「Oneness」について禅師からお話しいただきました。
この「Oneness」は、自分と他の有情とは一体であり、両者を区別する境界線という物はないという教えで、心をKusalaにするための重要なカギであると教えていただきました。確かに、自分と他人の間に境界線を引き、区別して比較するから、DosaなどのAkusala Cetasikaが生起するのであって、その区別が無くなったならば、全ての有情が「私」と同一となるため、慈悲の感情しか残らなくなるのではないかと思います。個人的に慈悲の瞑想があまりうまくいかなかった原因は、この「Oneness」という考え方がしっかりと理解されていなかったからだと思いました。 ところで、今回の講義では、「ブッダ(あるいは仏弟子や直接の師)とのOneness」、「瞑想の対象とのOneness」、「法友とのOneness」、「一般社会で関わる人とのOneness」の4つの「Oneness」について実践するようにご指導いただきましたが、特に2番目の「瞑想の対象とのOneness」については、正直驚きました。対象を感じたり、対象を念じたりする「私」というものを意識しているうちは、本物の瞑想ではないということでしょうか。このことについては、もう少し考察してみたいと思います。
以上のように、時間的には短いですが、実に深い内容であって、今後の修行に大いに役立つ内容の講義でした。
皆様も時間の許す限り、道場にお越し頂き、禅師の御法話をお聞きいただければと思います。
参学者Y
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一月三日
新年特別講話#3「Self-transcendence」
新年特別法話の三日目、最終日です。
禅師が法話の前にお正月を師や法友と過ごすことのすばらしさについて言及されていました。
一年の初めを傳修院で過ごし功徳を積んでいることをかみしめました。
本日のテーマはSelf-trancendence-自分を超える-でした.
Māna(慢心)についてさまざまな角度からお話ししていただきました。
Mānaについてはアビダンマ講座ですでに学習済みではありましたが本日拝聴して改めて気づかされることがありました。
いかなることにおいても自分と他人とを比べる必要がない、競争すべきは自分自身の過去、自分の限界だというのが印象的でした。
競争社会で生きている私たちはついつい人と比べがちなのでこの事を胸に刻んで無貪に励みたいと思います。
さて、次回は1月6日(土)、傳修院開山後初の原始仏教トークです。会場は稔(みのり)台市民センター小ホールですのでお間違いないようお気を付けください。お誘い合わせのうえ、どうぞご参加ください。
参学者T
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今回の水曜瞑想会は、新年特別講話の後、午後3時から行われました。
まず、チャンティングをし、瞑想です。
私は初めての参加でした。
禅師とともに座らせていただくことに気が引き締まり過ぎ、緊張してしまいましたが、素晴らしい時間でした!
ミニ法話は「アスピレーションと出家」です。
・たとえ食べるものがなくてもダンマ無しには生きられない!という湧き上がるような、最高に高まったアスピレーションがあり、そこで初めて出家を考える。
・毎日誓願をする。
・周りの環境が次第に整ってくる。
・「Ehi Bhikkhu!(来たれ 比丘よ)」
まさにそのようにお釈迦様に認めていただけたら、周りの人たちからも祝福されるような出家の機会が自然と与えられる。
出家とは決して、自分の意思を押し通してするものではない。
そうでなければ、一生涯比丘としていられない、長続きしない、ということでした。
また、
ダンマが無ければ生きられない、ダンマに身をゆだねたい、という自己放棄の感覚、最高のアスピレーションがあれば、出家であれ在家であれ、涅槃はすぐそこに見えてくる、とおっしゃっていました。
「Ehi Bhikkhu!」
お釈迦様の祝福の中、お釈迦様についてゆくことができたら、どんなに幸福でしょうか。
考えただけでも胸が熱くなってしまいます。
在家である私たちは、禅師にお会いし、法話を聴き、法友と集うことで、アスピレーションを守り育てることができます。
ともに精進させていただきたいと、思います!
水曜瞑想会、短くとも大変濃密な時間でした。
さて、来たる 1月6日(土)、原始仏教トークが行われます。
お釈迦様の歩まれた古の道…
ともに涅槃証悟への決意を新たに…
禅師の最高のアスピレーションに触れることができそうで、私も楽しみにしています。
たくさんの方の参加をお待ちしています!
参学者 U